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  1. ビデオグラファーのための(持ち込み)結婚式撮影マニュアル vol.3

    2020/05/11

    その他

    撮影2.挙式

    いよいよ挙式本番の撮影です。独特の厳かな雰囲気に緊張しないよう、落ち着いて臨んでください。

    ここでは、挙式の形態別に解説をしていきます。

     

    キリスト式

    昨今ではもっとも一般的な挙式形態かと思います。

    持込の場合、会場の対応は大きく分けて下記の2通りの場合が多いようです。

    • 列席者として着席で撮影可
    • 通路で移動しての撮影可

    また、通路で撮影可の場合でも、祭壇(聖壇)上からの撮影が可の場合と不可の場合がありますので事前に確認しておきましょう。

    新郎入場

    列席者が全員着席し、チャペルの扉が閉じられたら挙式開始となります。

    注意事項等がアナウンスされる場合も多いですが、扉が閉じられたタイミングを目安にスタンバイするのがよいかと思います。

    また、新婦のヴェールダウンをこのタイミングで(控室などで)行う場合もありますので、その場合には撮影を済ませ素早く戻ってくるようにしてください。

     

    いよいよ新郎入場となります。

    多くの場合は音楽(演奏または音源)が先行して流れ、扉が開き、牧師さんに続き新郎が現れます。

    この時、記録撮影の場合は特に音楽の冒頭から収録できるように余裕をもってRECしてください。

    新郎入場では多くの場合列席者は着席したままですので撮影の自由度は高いでしょう。

    次の新婦入場の方が撮影ポジションが限られることが多いので、新婦入場時のポジションを想定しておき、そことは少しずらしたポジションから撮影するとカット割りに違和感が生じないかと思います。


    また、リングボーイ(ガール)が新郎の後ろ(または前)から入場してくるケースも多くあります。

    牧師さんや新郎に比べて身長が低く、撮影が難しいので、全く映っていなかったということのないように撮影ポジションを熟慮して下さい。

    特に未就学児の場合、身長が低いことに加え、予測できない動きになることもあります。

    柔軟な対応ができる撮影ポジションを取りましょう。

    身長が低いので要注意

    新婦入場

    続いて新婦入場になります。

    新婦入場時には列席者が起立する場合も多く、その場合にはチャペル両脇の通路からは撮影が難しくなりますので、起立してから慌てることのないようにポジションを想定しておきましょう。

    祭壇上からの撮影がNGの場合には、ほぼ下図ポジション2の位置一択となります。

    新婦入場とヴェールダウンの一般的な位置

    扉が開き、新婦が新婦父とチャペル内に入場します。

    この時、チャペル内でヴェールダウンが行われる場合は、新婦母が扉のそばで待機しています。

    多くの場合は扉に向かって右手になりますが、稀に左手で待機する場合もありますので目視して確認しておきましょう。

     

    この新婦入場シーンでしっかり押さえておきたいのは下記のシーンになります。

    • ヴェールダウン時の新婦母の表情と新婦に声をかけるシーン
    • 新婦が新婦父と二人でヴァージンロードを歩くシーン
    • 新婦父が新婦を新郎に託すシーン
    • 新郎新婦が祭壇に登る後ろ姿を新婦父が一人見送るシーン

    特に4番目のシーンは、新婦父の複雑な感情が表情に現れやすいシーンになります。

    ここではつい祭壇に登る新郎新婦を追ってしまいがちですが、その際でもフレーム内に新婦父をできる限り入れた撮影をしてみてください。

     

    なお、デジタル一眼レフ撮影の場合、この一連の流れの中でのレンズ交換はハイリスクとなりますので、レンズ交換なしで撮り切れる倍率のズームレンズを使用するかポジショニングに細心の注意を払う必要があります。

    誓約

    新婦入場の後、一般的には讃美歌斉唱→聖書朗読・祈祷→誓約と進みます。

    誓約のシーンでは新郎新婦が前(牧師さんの方)を向く場合と互いに向き合う場合がありますので、新郎新婦の向きと撮影ポジションを考慮して撮影してください。

    指輪の交換

    続いて誓約の証として結婚指輪を交換します。

    指輪の交換は、初めに新郎→新婦、次に新婦→新郎の順序で行いますが、この時の撮影ポジションによって注意すべき点が異なります。

    ■祭壇上から撮影できる場合
    この場合は、新郎が新婦の左手薬指に指輪を通すシーンの撮影が可能ですので、手元を含めたフレーミングでしっかり撮影しましょう。

    ■祭壇上から撮影できない場合
    チャペル側面通路や着席での撮影の場合は、新婦の左手が奥側となってしまうので新婦が新郎の左手薬指に指輪を通すシーンをメインに撮影するとよいでしょう。

    ウェディングキス

    いよいよキリスト式のハイライト、ウェディングキスのセレモニーです。

    撮影ミスが絶対にないように、早めにポジションや画角を決め撮影してください。

    特に注意点はありませんが、あまり寄り過ぎるよりはセレモニーを見守る列席者を含めたグループショットの方がよいかと思います。


    この後は牧師さんによる結婚宣言、結婚証明書に署名、祝祷という流れになります。

    退場

    退場シーンの撮影は、①扉付近から新郎新婦の正面を撮影、②祭壇側から新郎新婦の後ろ姿を撮影、の2通りがあります。

    できれば①の正面からの画を押さえたい所ですが、列席者の人数(立ち見多数など)や進行次第では扉付近への移動が難しい場合もあります。

    そうした場合は無理をせずに②の選択をしてください。

     

    また、デジタル一眼レフのエンドロール撮影などでカメラ2台体制の場合は、祝祷や讃美歌斉唱の時に余裕があれば下記のようなセッティングでの撮影もよいかと思います。

    余裕があればこのような撮影も


    なお、①の場合は挙式が無事終わり、安堵しリラックスした二人の表情や、ご友人の方々の弾けるような笑顔等が撮影ポイントとなります。

    一方、②の場合は、退場する二人の様子を見送るご両親の様子や、二人が扉前でこちらに向き直り一礼するシーン等が撮影ポイントになります。

    アフターセレモニー

    挙式後によく行われるアフターセレモニーは、集合写真、フラワーシャワー、ブーケトス等があります。

    特にブーケトスは撮影チャンスが一瞬ですので、ミスなく撮影できるように注意してください。

     

    いかがでしたか?

    挙式の進行はこちらとは異なる場合もありますので、実際に撮影を行う挙式の進行に照らし合わせてみてください。

    挙式時間はおおむね15~20分程度と短時間ですが、非常に重要なシーンの連続ですので慌てることなく撮影できるようにしておきましょう。